万年筆の欧州共通規格インクをモンブランで使ってみたら

MONTBLANC の純正インクよりも割安な、「ヨーロッパ規格」というカートリッジタイプのインクがあります。まとめサイトのような情報を見ていると「モンブランも、欧州共通規格と同じサイズです」という情報はあるものの、インクカートリッジの形状が微妙に違うような見栄えなのと、具体的な事例が無くて、大丈夫なのか?と疑問でした。

今回、欧州共通規格のインクを入手したので、モンブランの万年筆に入れてみました。

結果としては、通常通りの書き味で文字を書くことが出来ましたが、要点をまとめます。

  1. カートリッジの見た目が結構違ったが挿すと先端部分で固定できた。
  2. カートリッジは純正よりも若干細くて振るとカタカタ音がした。
  3. 強く振って内部で外れると困るのでカートリッジに紙を巻き太くした。
  4. 巻きつけた紙でカートリッジと本体の隙間がなくなり安定した。

純正のショートカートリッジの長さは38mm、今回使用した欧州規格インクの長さは52mmでしたので、本体に隠し予備を1個入れておくことは出来ません。カートリッジインクの栓は、内部から小さなボールが詰まっていますが、そのサイズが異なりました。また、インクの先は4mm幅でしたが、タンク側は欧州規格インクの方が若干スリムで、その分ペンを無造作に振ると「カタカタ」と気になる音がしました。キャップ側を上にしてペンを置くと中でインクが宙ぶらりんになって、カートリッジが外れてしまっては大惨事です。僅かな緩みも起きないように、ヨーロッパ規格カートリッジを机にあった付箋で2~3周巻いて、揺れが起きないようにしました。

心配を取り除いて、使っている書き味は全く違和感はありません。ノートラブルでフィニッシュです。

但し、自分で行う場合は自己責任で!

最も注意しなければいけないのは、MONTBLANC社が純正インクでないインクは推奨てしない場合、しっかり理由があることが推測されます。インクのサイズや成分で、壊れる可能性があるかもしれません。インクの売上がなくなることでモンブラン社が傾くかもしれません。

今回は使えたレポートではありますが、汎用インクの利用を推奨する紹介ではありません。読んで頂いて分かる通り、形状のことしか言及していません。インクの価格や品質により、色や乾きや粘性など特徴にバラツキがあるのは当然です。MONTBLANC純正のカートリッジ・インクを使えば、クオリティ満足度は間違いありません。

どうしても使いたいインクがある場合は瓶で購入し、純正コンバーターなどで利用すると良いと思われます。