シノロジーのNAS、ディスクステーション DS923+の中に仮想マシンを作りWindows10をインストールしてみました。
製品番号:DS923+
CPU:AMD Ryzen R1600
CPUクロックレート:2.6GHz
CPUコア:2
ストレージは4TBのHDDが4個のうち3個でSHR。1個はホットスペアです。
SSDキャッシュは使っていません。
パッケージセンターから「Synology Virtual Machine Manager」をインストールし、メモリ割り当てなどの環境を設定。Windows10インストールDVDをisoデータに保存して、仮想マシンへインストール。
インストール方法の詳しい解説は省略し、結果の操作感だけ記載します。
とてももっさりしています。Synology DiskStation のメモリが4GBだったので、インストール時はウインドウズに2GBしか割り当てていなかったのが遅い原因かと思い、メモリを8GBに増やしそのうち5GBをWindowsに割り当てました。
負荷は?
ディスクステーション管理画面のリソースモニタで観測すると
仮想Windows10をオフの時
CPU:1%
RAM:10%
仮想Windows10を立ち上げている時
CPU:50%
RAM:85%
今回のWindowsのインストールとは別の操作で、今までずっと使っているファイルサーバの用途には影響はなく、フォルダへのアクセス、データのコピーに遅延などの問題はありませんでした。
Windowsの操作をしてみる
Virtual Machine Managerのリストにある該当マシンに「接続」すると、ブラウザのウインドウにWindowsデスクトップが表示されます。
パスワードを打ち込んでサインインするまで「ようこそ画面」30秒くらいかかりました。
デスクトップで右クリックし「個人用設定」を選択すると設定ウインドウが出るまで20秒くらいかかりました。
デスクトップのEdgeアイコンをクリックしウインドウが表示されるまで90秒。検索欄に「天気」と入力して検索結果が出てくるまで30秒。
以上の動作の遅さから、実用には向かないスピードです。10年前の中古PCでもSSDに換装すればもっとキビキビと動きます。
特殊な環境での実験などには使えるかもしれませんが、普段使うPCとしては遅いと思いました。
期待しています!
そもそも、Synology NASに、かんたんにWindowsがインストールできて起動したことが成功ともいえます。
Synology に関しては今後が楽しみです。