コインランドリーが出てくるミュージックビデオ100本以上を紹介中。今回は109本目です。コインランドリーの照明が点いてないということは。
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THE ORAL CIGARETTES「ONE’S AGAIN」
ジ・オーラル・シガレッツの激しいバンドサウンドと、激しいカット割りの映像です。歌詞の終盤に「この歌を僕らの覚悟にしよう」とあります。アーチストが、歌う行為それ自体を歌詞に読み込むことがありますが、その曲はだいたい勝負曲です。その覚悟にグッと引き込まれるものがあります。
ミュージックビデオに登場するコインランドリーは広いラウンジ風ながらも、歴代のマシーンが不揃いに並ぶ味わいのある店内です。薄暗く外明かりだけが差し込む様子は閉店後の店内。この場所に居られるということは店舗のオーナー様か、メンテナンススタッフです。乾燥機になにかを放り込んだ刹那、乾燥機に吹っ飛ばされるシーンは「期待を叶えてはくれない」甘くない現実。
ミュージックビデオの舞台となるこのフィクションの街は深夜帯の治安が悪く、ランドリーも溜まり場となり乱暴に扱う輩もいるという世界の設定を当てはめてみましょう。個人オーナー様のランドリーショップで、はじめにサンヨーの乾燥機で揃えた後年、故障のタイミングで大口径のスピードクイーン乾燥機を中古で仕入れたそんなストーリー。24時間営業の店舗をしていたが、夜間の利用者に問題が多いので22時には完全閉店し翌午前6時にオープンすることに変更した。夜店を閉めた後、外の酔っぱらいたちの喧騒と店内で静寂の乾燥機。ソファで乾燥機を見ているシーン。ここで、乾燥機の並びが、2メーカー3タイプあることに説得力が出てきます。揃っていたものは入れ替わり、中古機械＝流れ者が集まってひとつのショップを形成している。これは街の縮図、あるいはバンドの縮図なのかもしれません。
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