コインランドリーが出てくるミュージックビデオ160本以上を紹介中。今回は169本目です。少し古くは見えるけど、生活の一部になっているコインランドリー。
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コイン投入口のあるドラム式洗濯機・衣類乾燥機が3台並ぶランドリールームは、掲示物から洗剤のボトルまで色彩がコントロールされたファンタジーにも見える空間をつくりあげています。均一的に当たる照明、ガラス扉の反射が無いこと、壁の汚れもないことなどからこれは、スタジオセットとみて間違いないと思います。飾られたポスターフレームや、ダイヤルがある海外機種のランドリーマシーン、英字表記のPOPなど、コインランドリーが登場するMVの中では最上級に完成度の高いポップアートです。
コインランドリーをロケ地に使うミュージックビデオで、機械の上に座ったり、扉の中に入ったりするマナー違反は見る者に誤解を与えかねません。
しかし、そんなマナー違反をしてしまうくらい心がゆれているのだ!という演出が必要な場合。一般常識のルールからはみ出すことは創作においてタブーではありません。スタジオセットをつくり思う存分自由な撮影を行うことはとても正しい映像制作です。
現金を強奪する犯人の側を応援してしまうドラマや、脱獄がうまくいってほしい映画は、存在します。現実ではもちろん無しですが、物語に入る一瞬、破壊者にこそカリスマを感じる魔法があります。
MVには、機械の上に座ったり、扉の中に入ったりするマナー違反の行動がありますが、コインランドリーオーナー様はご安心ください。これは撮影用に作られたスペースです。
「about last night」に映り込む隅々の小物選びにまで世界観へのこだわりを感じたように、音色にも注目してみましょう。抑え気味でも伸びやかなポテンシャルのわかる歌声に、イントロから終始心地よいループを促す特徴的なエレクトリックピアノ。シンセでつくられたエレピが上品かつ繊細でありながら、相反する自由ではじけた心象風景を描きます。歌声のコーラスワークにも霞むこと無く、追っていけばまるでツインボーカルのレベルまで粒立ったこのエレピの音色!そして、ほんの数秒だけ見せるシンセサイザーKORGのロゴ。「あれを確認するためにもう一度観よう」と、新鮮に気づく要素が散りばめられています。
コインランドリーオーナー様へ
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