コインランドリーが出てくるミュージックビデオ100本以上を紹介中。今回は117本目です。フィンランド発、西荻コインランドリー着、中央線エリアです。
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ロケ地は、西荻高架下コインランドリー クイックワン本店。吉祥寺方面に少し歩いた場所ですが、すでに閉業しております。夜だけど明るい店の前の通り、そして店内。JR東日本の敷地なので場末の怪しさは微塵もない、明るく清潔なコインランドリーです。Electrolux の青いドラム洗濯機、黄色乾燥機 23kg が設置されています。
エービル・ストー(Eevil Stöö) は、フィンランド出身のラッパーとのこと。フィンランドと日本を結ぶ街といえば、埼玉県飯能市。ムーミンバレーパークが出来る前から、あけぼの子どもの森公園では、ムーミン、フィンランド関連の文化紹介のホール展示がありました。公園の設計も、森とともに生きるムーミン谷の造形を取り入れており、後に「トーベ・ヤンソンあけぼの子どもの森公園」となりました。
エービル・ストーがMVで西荻クイックワン本店を選んだのも、淡いグリーンの看板がフィンランドの針葉樹林と雪景色を連想させたからかも知れません。
コインランドリー、店内の「使い方」や「ご注意」の掲示物で、英語、韓国語、中国語の表記があるものも増えてきましたが、スウェーデン語、デンマーク語、ノルウェー語、アイスランド語、フィンランド語の表示があるコインランドリーはまだ見たことがありません。
ポスター掲示物で、多言語全てを貼るのは難しいかも知れませんが、精算機の広い液晶画面やスマートフォンを使うことによって、世界中の言葉でマニュアル参照ができるようになると良いですね。
今年公開された映画「マイスモールランド」にも、言語とコインランドリーの問題が登場します。主人公のクルド人の家族が住んでいる場所が、埼玉県川口市飯塚にあるコインランドリー ウォッシュメイトのビル2階です。1階のコインランドリーが明るいので店の前に居るクルド人の知り合いと、主人公の高校生や家族が挨拶を交わすシーンなどがあり、和気あいあいとしています。しかし、後半になると、ランドリーの経営者でもあるビルのオーナーが、日本語が出来る高校生に対して「砂利のまざった洗濯物を入れないで、ってクルド人の仲間たちにちゃんと伝えておいて」と注意します。
このような雑用やしわ寄せが、クルド語通訳の出来る高校生に集中してしまうことも、うまくいかない物語のひとつの要素となってきます。
映画「マイスモールランド」出演:嵐莉菜、監督・脚本:川和田恵真。青春映画としても、日本を知る映画としても名作です。オススメです。
コインランドリーオーナー様へ
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