空気を捨てるのにカネを使うな~2~

「残ったスープでラーメンおじやをつくると美味しいよ!」と、サービスライスを提供するこってりラーメン店。店舗の排油コストやメンテナンス費も軽減というのが前回のお話しでした。

ごみ捨てをスリム化することで、費用を浮かせ、その分サービスに回せる。

最近知ったのが、居酒屋で「料理に出てきた貝の殻を床に捨てていい」というルールのお店。蛤の酒蒸しやアサリの味噌汁など、貝メニューが充実したお店で、テーブルの上に殻入れを置いていたら場所を取ってしまい、たくさん注文してくれたお皿が並ばない。そこで、「食べ終わった貝殻は、足元に捨ててよし」としてみると、靴で踏みつけて割れるときの「ポリポリッ」という音が心地よく、貝料理の注文率も上がったといわれています。

衛生面でどうかは別として。

これ、店全体のゴミとして考えた時に、貝殻入れがあった時よりも、足元で割られた貝を集めたときのほうが、圧倒的にゴミ容積が圧縮できているはず。
イメージ的には、買ったばかりのチキンラーメンを袋から出した状態と、ボリボリに砕いて袋に戻した状態の袋の余裕の差。

コスト削減とともに、ある意味ではアトラクション性が発生しているおもしろい事例です。

つづく