コインランドリーが登場するMV/Gum Girl「マヨナカトーキョーシティライト」

コインランドリーが登場するMVのご紹介、39回目。AQUA の良質なマシンが一通り揃っているコインランドリーショップです。
(過去のMV紹介はタグ「ミュージックビデオ」をクリックしてください)

Gum Girl「マヨナカトーキョーシティライト」

店内は郊外型の広い店舗でなく、都市型の奥行きの長い店舗です。突き当りに見えるイエローの二段式乾燥機と、右手の赤い洗濯乾燥機は、見慣れたマシン AQUA 。そして、この丸窓周辺で光っているLEDは、もともと備わっている電飾なんです。このLED照明を点滅させ、ショップの前を歩く街の方々に、コインランドリーの存在をアピールすることが出来ます。
ロケ地は、ピエロ204号南荻窪店。家族住みマンションの多い立地ですね。AQUA のスニーカーウォッシャーがあるのが気が利いています。

コインランドリーが登場するPV/Gum Girl「マヨナカトーキョーシティライト」

マヨナカトーキョーシティライトのMVで、主人公の女性は荻窪住まいで大崎よりも東の山手線の駅あたりで働いていそうな様子が描かれます。

歌詞からは、深夜まで働いて、電車の窓に映った自分に「私、肌ボロボロ?」と思いつつ、明日への希望を描き1コーラスが終わります。

2コーラス目以降の映像とサウンド展開に注目です。ほぼベースラインのみで、歌を聞かせる流れは夜を暗示し、帰宅後の変化のない生活を映し出しています。
その後、主人公は部屋でなく街で目が覚め、パジャマのまま走り出す。この瞬間までは眠りの中だったのです。正確には、日々を忙しく生きていたが、寝ていたも同然だった。ランドリーの回転は、流されてループする暗喩として織り込まれています。

目を覚ました現実で、主人公は衝動的に走り出します。演奏も再度すべての音が鳴りはじめエモい展開に。
主人公はどこを目指しているのか?誰と会うのか?歌詞ではもう会わない過去の人の氷漬けの言葉について回想しつつ、もう一度、前へ動きはじめる心情が繰り返されます。何かを探す素振りの主人公が、最後走りきってたどり着いたのは、家でも仕事場でもなく、誰かのところでもなく、鍵盤の前。目を覚ました自分が行くべき先、主人公のアイデンティティは、楽器の前に向かうことでした。これさえ出来れば、どこだろうが、だれとだろうが、BAD END では無い。

「深夜の路上を走ってパジャマでシンセサイザーに辿り着く」ここだけ切り取ると自分以外の他人には理解できない。しかし、紛うことなく HAPPY END です。

これは全ての、もう一度走り出す人たちのための歌。
そして、杉並区民とコインランドリー・ピエロのファンにはビリビリくるMVです。

 

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