コインランドリーが登場するMV/グッナイ小形「きみは、ぼくの東京だった」

コインランドリーが出てくるミュージックビデオ190本以上を紹介中。今回は199本目です。きみは、ぼくの京樽だった。

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グッナイ小形「きみは、ぼくの東京だった」

多くの上京組アーティストが「東京」という曲を出す度に「東京のどこだよ?」と、疑問に思うものですが、すべての東京ソングの正解が出ました「きみは、ぼくの東京だった」です。MVには、グッナイ小形がテイクアウト寿司京樽シャッター前で歌うシーンがあります。再開発で無くなった京樽高円寺店。このMVは、歴史的に貴重な記録映像としての価値もあります。
旧高円寺ストリート2番街。京樽の向かいに、まだ無限堂やRAREがあった頃。そこにはしみじみとした弾き語りの社交場があり、一人ポケットに手をつっこんで通り過ぎようとする青年を、「いっしょに飲んでいきなよ」と車座の輪に入れてくれた冨田麗香が、老若男女を包み込むカバー曲を交えゆったりと歌っていた。焦燥に固まった心を解きほぐすような、それは歌の輪だった。

京樽の前は、どんなスケジュールで場所取りが行われていたのかは知らないが、店員さん公認であることは、シンガーから語られていた。
コロナ禍での外出自粛を前後してだろうか、登場する演奏者の様子がだんだんと変わってきた。
アルコール飲料の缶を置きずっと大声で「ウォウ~ウォウ~」叫んでいる人は、反響する自分の声に酔っているのか酒に酔っているのか。歌い手を撮るスタッフが大きな三脚カメラを正面固定し、配信中継するプロモーション活動に、カメラを避けて歩く人。あらかじめSNSで告知をして知り合いが固まり、唄わず路上酒盛りをしているファンの集い。それなら、生バンドでカラオケが歌えるBANDIES高円寺店のチラシ配り、カンフーと見まごう体捌きのお兄さんの方が、届いて伝わり元気になるパフォーマンスだ。

京樽は高円寺駅ガード下の再開発により2023年3月21日閉店した。通り過ぎてゆく赤の他人をも歌声で包み込むような冨田麗香のようなシンガーや、酒も飲まずギターケースを広げオリジナルソングで存在証明を問う中井大悟のようなシンガーを見ることは稀になった。
新装オープンした高円寺マシタは、同じ間取りにはならなかった。それでも日常の小さな光を聴かせるグッナイ小形や、のうじょうりえが高円寺の風景として居ることで、今でもそこに京樽高円寺店は生きている。
東京の記憶を素敵な歌で残してくれてありがとう。そして、京樽の記憶を素敵な形で残してくれてありがとう。

MVに登場するコインランドリーには、SANYOの SCD-3551GC が登場します。AQUAになる前のサンヨーが残した不朽の名作乾燥機。それは青春の象徴のような、青いコインランドリーです。

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